2020年6月27日土曜日

世界競争力ランキング:日本の凋落止まらず

真田幸光教授が、無料で発信し続けておられる「東アジア情報」には、毎回非常に興味深い最新ニュースが掲載されます。ここにご紹介するのは6月29日付けの記事の一部です。
又しても、日本が韓国に負けてるという情けない内容です。

真田幸光教授ご紹介
<日本の国際金融学者。戦国武将の真田信之から数えて14代目の子孫になる:慶應義塾大学法学部政治学科卒業:東京銀行入社:国際社会から日本を見ることができた:キーワードは「ファクトファインディング」:専門分野は韓国・台湾・中国・モンゴル・ベトナム・北朝鮮を中心とする東アジア地域経済と国際金融。愛知淑徳大学ビジネス学部・研究科教授。「BSフジLIVE プライムニュース」では韓国経済をテーマにした回に度々出演している。>

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 [世界競争力ランキングと韓国]

 スイスに本部を置く国際経営開発研究所(IMD)は、外国人から見たビジネス進出が易いか否かなどを視点とした世界競争力のランキングを発表しています。

 これを受けて、韓国政府・企画財政部は6月16日、IMD世界競争力ランキング2020年版で韓国は対象国・63カ国・地域の中で23位にランクインしたと発表しています。
 韓国は前年の28位から23位へと5ランク上昇し、2000年以降、最も大幅のアップとなったともコメントしています。
 この一年で大きくランクアップした背景には、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、韓国国民の危機対応レベル、保健インフラなどの面に於いても、肯定的な評価を得られたことが影響しているものと分析されています。

 このランキングでは、シンガポールは前年に続き今年も1位、2位はデンマーク(前年8位)、3位はスイス(前年4位)、4位はオランダ(前年6位)、5位は香港(前年2位)となっています。また、米国は10位、中国本土20位、日本は34位となっています。

 米国と中国本土の世界競争力ランキングが前年に比べ下がったのには米中貿易摩擦による国際貿易の悪化、即ち、互いに一国主義的に動き、外国人から見たビジネス環境が悪化していることなどが影響しているものと見られています。

 尚、韓国としては、何よりも、日本よりも韓国が上位に入っているこうしたデータには大いに関心を示しており、こうしたデータを意識的に内外に強調し、韓国の素晴らしさを、日本との比較しながら示し、国民には誇りを感じさせつつ、政権の素晴らしさを伝え、海外に対しては、韓国の国際的な立ち位置の向上に繋げているように見られます。


(編者加筆)
[参考]
【国際】IMD世界競争力ランキング2020、首位シンガポール。日本は34位で凋落止まらず

上記URLの記事の中に次のように書かれています。
日本の項目別ランキングは、政府効率とビジネス効率が大きく足を引っ張っている。ビジネス効率では、マネジメント慣行が63カ国中62位と下から2番目。生産性&効率も55位と下から9番目でかなり深刻な状況。政府系金融61位と物価59位も極めて低い。企業の競争力にとって非常に需要な「姿勢&価値感」でも56位で非常に悪かった。日本の凋落が止まらない。

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