2019年2月13日水曜日

豊かな日本人が、「幸せ」を実感できない理由

DIAMOND online 2019.2.13より

豊かな日本人が質素なドイツ人より

       「幸せ」を実感できない理由


熊谷 徹  [ドイツ在住フリージャーナリスト]

1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン支局勤務中に、ベルリンの壁崩壊、米ソ首脳会談などを取材。90年からはフリージャーナリストとし てドイツ・ミュンヘン市に在住。

世界的に見ても便利で豊かな生活をしているのに、なぜか国民の幸福度が低い日本。その一方で、日本よりも質素で倹約的な生活をしているドイツは、なぜ日本よりも幸福度が高いのか?ドイツ在住のフリージャーナリストで、新刊『ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか』(青春出版社)の著者・熊谷徹氏が、お金をかけないドイツ人の生き方や社会の仕組みから、暮らしをより豊かにするヒントに迫る。

日本人がショッピング好きなのは「○○すぎる」から!?

 新しいスマホ、発売されたばかりのAIスピーカー、最新のタブレット型PC…日本人が買い物にかける執念はものすごい。さらに、日曜日や祝日にはほぼ全ての店が開いているので、繁華街へ出かけてショッピングを楽しむ人が多い。そのため、日本人の間には消費を娯楽としている人も少なくない。なぜ、このように日本では消費を娯楽としている人が多いのだろうか。それは、自由時間が少ないためだと私は考えている。日本人は、会社での仕事が忙しいために、自由に使える時間が少ない。しかし、買い物ならば比較的短時間で行えるからだ。
 一方、ドイツ人のようにいつでも休みを取ることができ、しかも毎年2~3週間のまとまった休みを確保できることがわかっていれば、心のゆとりが生まれる。したがって、ドイツ人の間にはふだんの娯楽にお金をかける人、消費で心の隙間を満たそうとする人は少ない。ドイツ人には休みを利用して2~3週間の旅行に出かける人が多いので、ふだんは多額の出費を抑える必要もある。つまり、ドイツ人と比較すると、我々日本人はまとまった休みを取れないこと、労働時間が長いことによって溜まるストレスを、パーッとお金を使うことで発散しているのではないだろうか。
 これに対してドイツ人にとっての娯楽は、日本人とはずいぶん異なる。彼らが余暇で最も重視しているのは都会でのショッピングではなく、海辺や山で自然を満喫すること、そして家族と一緒の時間を楽しむことだ。ドイツの公的健康保険運営組織DAKが2018年に行ったアンケートによると、「休暇の最大の魅力は、太陽の光と自然」と答えた人が最も多かった。
 アルプス山脈の北側に位置するドイツでは、天気が良い日は少なく、晴天が多い時期は5月から9月までと短い。そのため、屋外での活動を楽しめる時期が限られているのだ。ドイツの一年の平均日照時間は約1500時間。南仏マルセイユ(2858時間)やポルトガルのリスボン(2799時間)などに比べるとはるかに短い。このためドイツ人たちは、晴れの日が多い季節にはなるべく外に出て、太陽の光を浴びようとするのだ。
 このように、ドイツ人は、自然の懐に抱かれながら気分転換をすることが生活の中で重要な位置を占めており、お金をかけずに暮らしを楽しむことができるのである。

ドイツ人が“流行のモノ”に飛びつかないワケ

 我々日本人は、新しい物、流行の先端を行く商品が好きである。ドイツに比べると、日本では新製品に関するコマーシャル、電車内の車内広告などが頻繁に行われる。なぜなら、そうしないと消費者に飽きられてしまうからだ。スマホや車だけでなく、菓子、ビールなどの食品、アルコール飲料に至るまで、絶えずモデルチェンジや増量など新しい工夫が付け加えられ、そのことが大きく宣伝される。このような環境の中で、自由時間が少ない不満から生じる心の隙間を消費によって満たしていると、新しい製品が出るたびに物欲を刺激されて衝動買いをしてしまい、自宅が物で溢れてしまうだろう。
 さらに日本では、古い製品を使っているのは何となく恥ずかしいので、まだ使えるのにお払い箱にすることも多い。物で溢れる自宅を片付けるために古い物をどんどん捨てなければならず、ゴミの量も増えてしまうという悪循環なのだ。
 一方、ドイツ人は時間にゆとりがあることもあり、消費意欲が日本人に比べると低い。新しい製品が出ても、すぐには飛びつかない。むしろ、古い物でも大事に使ったり、中古品を買って使うことに慣れている。さらにドイツ人の中には環境保護に関心を持っている人が多いため、ドイツは世界で有数のリサイクル国家となっている。
 ドイツの町を歩くと、しばしば歩道沿いに大きな金属の箱が並べられているのを見かける。ガラス瓶やプラスチックゴミをリサイクルするための回収箱だ。箱は「透明なガラス」「緑色のガラス」「茶色のガラス」「プラスチック」「金属」などと分類されており、市民がワインや食用油の瓶、シャンプーや洗剤のプラスチック容器などを次々に持って来て、箱の中に投げ込んでいるのだ。
 こうしたリサイクルへの取り組みは、過剰な消費を避け、お金に振り回されない生き方にもつながっていく。ドイツがリサイクル大国であるという事実は、国民が物欲という鎖に、そして大量消費・大量破棄という鎖に縛られることなく「豊か」な生活を送れることと表裏一体の関係にあるのだ。

「豊かさ」の第一歩は「求めすぎない」こと

 日本では企業、他人に対する依存心や過度な期待感が、知らず知らずのうちに社会の中で過剰なサービスを増やし、労働者の負担を重くしているのではないだろうか。過度な期待感は、「自分はお金を払うのだから、客として手厚いサービスを受けて当然だ」という甘えでもある。日本で店員さんの丁重なサービスを見ていると、こういう期待感を持つ客を怒らせたくないという恐れが感じられる。もちろん、世界的に見てもトップクラスにある日本のサービスの水準を低くすべきだと言っているわけではない。客に不快な気持ちを与えるような、ドイツの悪いサービスを日本に持ち込む必要もない。ただ、私が提案しているのは、行きすぎと思えるサービスをなくすことだ。
 たとえば、私はパン屋で1個1個のパンを別々にビニール袋に入れてから、さらに大きな袋に入れることは、不必要なサービスだと思う。客の側がサービス期待度を下げることによって、社会の過剰サービスを減らし、より多くの人々が労働時間を減らしたり、現在より多くの有給休暇を取れるようにすることが必要ではないだろうか。
 しかし、日本では「労働組合が弱いために、(ドイツ人のように)1日10時間に制限された労働時間や、年に30日間の有給休暇など導入できるわけがない。市民にはそういった制度を変えられるわけがない」という声をよく耳にする。だが、まず企業や商店が過剰サービスをやめることによって労働者の負担を減らすことは、政治が変わらなくても可能なはずだ。これは民間レベルで行うことができる改革である。
 その意味で、一部の宅配業者が日曜日の配達をやめたり、小刻みな配達時間の指定を変え始めたりしたことは、大いに歓迎すべきだと思っている。消費者は1日くらい配達が遅れたからと言って、目くじらを立てるべきではない。我々消費者は、働く人々の生活の質にも思いを致すべきだ。つまり、我々消費者も企業への依存心や手厚いサービスを求める甘えの意識を変えることが求められている。そのためには、自分でできることは自分でやるという基本的な姿勢が重要だ。
 営業時間についても、日本は顧客の都合優先が当たり前になっている。たとえば日本のデパートや小売店では、閉店時間が過ぎても顧客がゆっくり買い物をしているのを見かけるが、ドイツではあり得ない光景だ。この国では閉店時間になったら、時間ぴったりに客が追い出されるのは常識になっている。デパートの閉店時間直前には入り口に警備員が立ち、シャッターを下ろす準備を始める。小売店でも閉店時間直前に入店する客は、店員からきつい目つきで睨まれる。店員も人間であり、早く家に帰りたいと思っているからだ。
 日本の、“顧客を優先する”慣習も客の都合を大事にする一種の「おもてなし」なのだろうが、従業員にとっては労働時間が長くなるだけである。我々は客として自分の都合ばかり考えていて、従業員の休む権利についてはほとんど考えない。本来、客は決まった営業時間の中で買い物を楽しむべきであり、従業員が休む権利も尊重すべきではないだろうか。
 みんなが自由時間を楽しめる社会をつくるためには、客も従業員に対するいたわりの気持ちを持つ必要がある。みんながちょっとした不便を我慢し、サービスに対する期待値を下げることによって、みんなの負担を軽くするのだ。こうした客側の意識改革は、「働き方改革」の中でも極めて重要なポイントになってくるだろう。
 まずは、日本の社会も、ドイツ人のような「頑張りすぎない、求めすぎない、ほどほどな暮らし」を肯定することが、お金に振り回されず精神的な豊かさを保つ第一歩につながるのではないだろうか。
(新刊紹介) 『ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか』
ドイツ人の平均可処分所得(手取り)は年290万円と意外に低い。しかも、消費税(付加価値税)は19%と高い。にもかかわらず、多くのドイツ人が「生活に満足している」のはなぜか?いっぽう、サービスが行き届いた世界一便利な国・日本で、日本人の多くが生活に「ゆとり」を感じられないのはなぜか?ドイツ在住29年のジャーナリストが肌で感じた「ドイツ流・お金に振り回されない」生き方を明らかにした一冊。
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2018年11月16日金曜日

平成29年度:事業報告書、貸借対照表、活動計算書


平成29年度:事業報告書、貸借対照表、活動計算書



(法第28条第1項関係様式例)※事業報告書等提出用
平成29年度 貸借対照表
平成30年3月31日(=会計年度の末日)現在
(法人の名称:特定非営利活動法人信州まちづくり研究会)
※科目、数値は例示で、太字は計算行です。 (単位:円)
科     目 金     額
Ⅰ資産の部      
  1流動資産    
  現金預金 29,850  
  未収金 0  
  普通預金 1,032  
  ゆうちょ銀行 1,168,270  
  ゆうちょ銀行振替口座 290,000  
   流動資産合計   1,489,152  
  2固定資産    
  (1) 有形固定資産    
  車両運搬具 0  
  什器備品 0  
   有形固定資産計 0  
  (2) 無形固定資産    
  ソフトウェア 0  
   無形固定資産計 0  
  (3) 投資その他の資産    
  敷 金 0  
   投資その他の資産計 0  
      固定資産合計   0  
        資産合計   ① 1,489,152
Ⅱ負債の部      
  1流動負債    
  未払金 0  
  前受民間助成金 0  
   流動負債合計   0  
  2固定負債    
  長期借入金 0  
  退職給付引当金 0  
   固定負債合計   0  
     負債合計   0
Ⅲ正味財産の部    
  前期繰越正味財産   425,391  
  当期正味財産増減額   1,063,761  
 正味財産合計   ③ 1,489,152
 負債及び正味財産合計     ② 1,489,152


2017年度 活動計算書(予算対比)
2017年04月01日~2018年03月31日(配賦)
特定非営利活動法人 信州まちづくり研究会 特定非営利活動に係る事業の会計
(円)
科目CD 科目 予算額 決算額 予算残額 執行率(%)
 1.経常増減の部
  (1)経常収益
   受取会費
6151 正会員受取会費 600,000 348,000 252,000 58
6171 賛助会員受取会費 200,000 440,000 -240,000 220
   受取会費計 800,000 788,000 12,000 98.5
   受取寄付金
6501 受取寄付金 2,000,000 2,027,000 -27,000 101.4
   受取寄付金計 2,000,000 2,027,000 -27,000 101.4
   事業収益
6204 書籍販売収益 180,000 106,800 73,200 59.3
6210 農業資材販売収益 0 172,480 -172,480 0
   事業収益計 180,000 279,280 -99,280 155.2
   その他収益
6551 受取利息 200 5 195 2.5
6555 雑収益 0 123,140 -123,140 0
   その他収益計 200 123,145 -122,945 61572.5
  経常収益合計 2,980,200 3,217,425 -237,225 108
  (2)経常費用
  事業費
■[部門なし]
 「スマート・テロワール」推進事業費
 - 20 給料手当 1,200,000 0 1,200,000 0
 - 22 雑給 100,000 66,360 33,640 66.4
 - 75 会議費 0 212,893 -212,893 0
 - 80 旅費交通費 300,000 98,616 201,384 32.9
 - 90 通信運搬費 10,000 22,175 -12,175 221.8
 - 95 広告宣伝費 500,000 366,404 133,596 73.3
 - 110 消耗品費 20,000 37,233 -17,233 186.2
 - 115 事務用品費 30,000 38,130 -8,130 127.1
 - 130 新聞図書費 15,000 7,980 7,020 53.2
 - 140 印刷製本費 300,000 188,177 111,823 62.7
 - 175 賃借料 50,000 22,980 27,020 46
 - 193 調査研究費 20,000 6,996 13,004 35
 - 195 支払手数料 7,000 4,006 2,994 57.2
 - 250 雑費 0 204 -204 0
 「スマート・テロワール」推進事業費計 2,552,000 1,072,154 1,479,846 42
 書籍販売事業費
 - 55 仕入 54,000 46,656 7,344 86.4
 書籍販売事業費計 54,000 46,656 7,344 86.4
 農業資材事業
 - 55 仕入 0 136,728 -136,728 0
 - 212 支払助成金 0 60,000 -60,000 0
 農業資材事業計 0 196,728 -196,728 0
 部会事業(小麦)
 - 212 支払助成金 0 30,000 -30,000 0
 部会事業(小麦)計 0 30,000 -30,000 0
■[部門なし]計 2,606,000 1,345,538 1,260,462 51.6
 
   事業費計 2,606,000 1,345,538 1,260,462 51.6
  管理費
 - 10 役員報酬 600,000 425,000 175,000 70.8
 - 22 雑給 30,000 154,220 -124,220 514.1
 - 49 通勤費 0 960 -960 0
 - 80 旅費交通費 50,000 22,430 27,570 44.9
 - 90 通信運搬費 50,000 33,000 17,000 66
 - 100 什器備品費 120,000 0 120,000 0
 - 115 事務用品費 50,000 0 50,000 0
 - 131 研修費 0 1,500 -1,500 0
 - 170 支払地代家賃 120,000 120,000 0 100
 - 175 賃借料 30,000 10,800 19,200 36
 - 185 諸会費 10,000 20,000 -10,000 200
 - 193 調査研究費 30,000 0 30,000 0
 - 194 委託費 20,000 20,000 0 100
 - 195 支払手数料 0 216 -216 0
 - 250 雑費 20,000 0 20,000 0
 - 251 予備費 244,200 0 244,200 0
   管理費計 1,374,200 808,126 566,074 58.8
  経常費用合計 3,980,200 2,153,664 1,826,536 54.1
 当期経常増減額 -1,000,000 1,063,761 -2,063,761 -106.4
 2.経常外増減の部
  (1)経常外収益
  経常外収益合計 0 0 0 0
  (2)経常外費用
  経常外費用合計 0 0 0 0
 当期経常外増減額 0 0 0 0
 税引前当期正味財産増減額 -1,000,000 1,063,761 -2,063,761 -106.4
 当期正味財産増減額 -1,000,000 1,063,761 -2,063,761 -106.4
 正味財産期首残高 425,391 425,391 0 100
 正味財産期末残高 -574,609 1,489,152 -2,063,761 -259.2

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