2020年11月20日金曜日

中小の畜産業は復活できる!

木下荒野さんの「スマート・テロワール」

小布施牧場


!中小の畜産業は復活できる!

ビジョン


小布施牧場の成功をモデルにして、全国とアジアの荒れた里山を、

美しい味わいの里に再生させます。


北海道の楽農学園大学を卒業し、ニュージーランド、イタリア、スイスに酪農(楽農)を学び、2017年に小布施町で創業した小布施牧場(代表取締役木下荒野)です。まだ小さいですが、立派な「スマート・テロワール」のモデルです。

実は、木下さんは、「スマート・テロワール」のことは知らずに小布施牧場を創業し、たった10頭の楽農で、3年目にして、兄弟2家族が生計を立てられる目処をつけたのです。
ですが、このやり方は我々が知っている日本の畜産とは全く違うものです。これは日本の畜産の常識を破る快挙です。

そして、世界から学んだ結果、「スマート・テロワール」を知らずに木下さんが始めたことが「スマート・テロワール」そのものだったという事実は、奇しくも松尾雅彦さんの「スマート・テロワール」が正しかったことを証明したことになりました。なるべくしてなる当然の方法だったということになります。

今、日本中で中小の畜産、酪農業者がどんどん減っていますし、現存する業者も廃業、倒産の危機に直面しています。ですが、小布施牧場のこの事実は、日本中の畜産が復活できる可能性を証明しています。

驚いて、研究して判ったことですが、世界にはこんな例がたくさんありました。我々が学ばなかった、知らなかっただけでした。工業や商業の世界ではあり得ないことです。
ニュージーランドの酪農を取材した月間『農業経営者』の記事のURLを添付しますので、お読みください。すごい内容です。腰を抜かさないでください!

持続可能性が高いニュージーランドの管理放牧畜産



小布施牧場創業3年の実績から見えてきたこと


🔹 乳牛10頭(内7頭搾乳)で、家族と従業員を養える。(3年目で黒字の見通し)

🔹 観光客を当てにしなくても、地域内の消費で経営が成り立つ。

 (小布施の観光客は、9月現在前年比30%。小布施牧場は観光客無しで売上100%)

🔹 ニュージーランド式放牧で、購買飼料を減らして、良質な乳製品と肉を生産できる。

  (荒廃農地を活用して飼料の自給を目指す)

🔹 20ヘクタールの遊休・荒廃農地と里山が牧草地と飼料生産農地に変わる。

  (飼育牛の頭数と堆肥の量と畑地・牧草地のバランスを考慮した営農計画をする)

🔹 荒廃農地、里山が整備され、美しい景観ができる。

🔹 結果として、食料自給率が上がり、地域内経済・資源の循環構造ができ、環境と

  景観が向上する。(「スマート・テロワール」の目的)

🔹 荒廃農地や荒れた里山が美しくなり、周囲の環境の景観が良くなった。


小布施牧場の理念


楽農経営による美しい里山を増やします


〜 美しく、たくましく、優しく、美味しく、楽しく 〜


木下荒野のプロフィール


 1989年、小布施生まれ、

 ‘11年、楽農学園大学楽農学部卒業

 ‘11〜’14年、永井農場勤務

 ‘14〜’15年、ニュージーランドのNorthash社にて1年間、放牧型酪農を経験。

 その後1ヶ月間、妻の葵とイタリア、スイスの牧場をめぐり、

 食文化、生活文化に触れながら遊学。人工受精士取得。

 ‘17年、小布施牧場創業   

 ‘18年、8頭のジャージー牛導入(’20年9月現在10頭)

 ‘18年4月、ジェラード店オープン

 ‘20年1月、チーズ工房完成

 ‘22年、黒毛和牛繁殖牛舎建築予定


牧畜の将来のイメージ


ペーターたちが全国、アジアの里山で活躍して、立派に家族を養える、緑の地球。

(ペーター:ハイジの物語に出てくる牧童の名前。聖ペテロのこと。伝道師ともとれる)

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