2022年1月13日木曜日

謹賀新年

 新年、明けましておめでとうございます

昨年は思うようにいかない一年でしたが、来年度に向かって、何らかの打開策を見つけたいと考えております。
東信スマート・テロワールの実現に向けて新たな戦略・戦術が必要です。
宜しくお願い申し上げます。

現在取り組んでいるのは、高校生への農学進学への働きかけです。これは継続しいきたいをと考えておりますが、これだけではいかにも物足りません。
これから理事会で、来年度の事業計画作りに入りますが、会員の皆さんからもご提案を頂きたいのです。

私自身に、或いはNPO自身に、資金調達力と行動力があれば、水田の畑地転換と耕畜連携事業を自分で始めるのが一番良いのですが、私も満78歳を越え、理事の皆さんはそれぞれに仕事をお持ちですので、その可能性は極めて低いです。本当に残念です。

東信スマート・テロワールの理想を理解して、坂上さんや木下さんのように、実現に取り組んでくれる力のある農業経営者を見つけられればいいのですが、何か方法はないでしょうか。

話がそれますが、年末にトップリバーの社長嶋崎秀樹さんがお亡くなりになりました。令和2年度内閣総理大臣賞を受賞しました。「儲けるは目標ではない!農業経営で人を幸せにし、自分たちも幸せになる」が理念でした。
私はスマート・テロワールの活動を始めた5年前から3回ほどお尋ねしてお話をさせて頂きました。最後は昨年の春でした。本当にテーマの通りのことを実践されていました。
本も読ませてもらいました。夫婦で年収500万円を保証する。そして自立させる、が主義でした。ご本人は農作業をやったことがありませんでした。まさに、時代が求めている農業経営者でした。
まだ62歳。本当に惜しい方を失いました。

脱線しましたが、お伝えしたかったのは、農地を持っていること、農作業ができるかどうかは農業経営者には、あるに越したことはありませんが、必須ではないということです。全ての業界に言えることですが、作業ができることと経営することは全く別物です。スマート・テロワール実現の鍵も農業経営者にかかっています。

なので、高校生に語りかけているのですが、大学生に勧める手もあると、北野収教授からヒントを頂きました。耕種農業であれば鹿児島の株式会社 さかうえ(農業法人)に、酪農・畜産であれば小布施の木下荒野さんに育てて頂けます。その約束はできています。

自治体が本気で地元の農・畜産業を振興したいのであれば、優れた若者を確保するために奨学金を出すのが良い政策だとおもっています。各市町村に一人良い経営者が現れればその地域の農業は変わると思います。皆さんの周りにいる政治家にこれを勧めて頂けませんか。必要なのは農業経営者です。優れた経営者が現れれば、技術者・管理者・作業員はその経営者が集めます。全国で立派におやりになっている農業法人をみれば判ります。

会員の皆さん自身がまず農・畜産業の大きな可能性、必要性を信じて下さい。高校生が、農・畜産業に向かう数がごく限られてしまうのは、先生方も親たちも農・畜産業に希望を持っていないからです。

この「空気」を変えることのが当NPOの仕事だと考えています。

どんなことでも結構です。スマート・テロワール実現をめざした戦略・戦術をご提案下さい。
新年早々、思い内容になってしまいまして申し訳ございません。
宜しくお願い申し上げます。

認定NPO法人信州まちづくり研究会
理事長 安江高亮


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