2013年5月22日水曜日

スタンフォード大学のエピソード

HICPM(住宅生産性研究会)の戸谷理事長の奥様からステキなメールを頂きました。
ご了解を頂いて,転載させて頂きます。


戸谷夫妻の次女由麻さんが歴史学者で,著書東京裁判:第二次大戦後の法と正義の追及」を2008年に出版しています。昨年からスタンフォード大学へ研究員として行ってらしたそうです。インターネットで資料を見つけることができます。

頂いた写真も貼付致しましたが,実に美しいです。


以下,頂いたメールです。

ゴールデンウィークの後半を利用しての米国行きは、とんぼ返りふうでしたが、街並
み、住宅地など、なかなか美しく、見応えがありました。
 中でも、スタンフォード大学のキャンパスは、これが、大学?と驚くほどの、壮麗
さ、豪華さです。世界遺産級と思います。少々添付写真をお届け致します。
キャンパス全景


 西のハーバード大学、と言われるらしいです。100年ほど前の建築ですが、ゴールドラッシュ時代に、鉄道王として財をなした大富豪、スタンフォード夫妻によって、建てられた大学だそうです。

 インターネットで素敵なエピソードを見つけました。なかなかに感動的でしたので、ちょっと長いですが、、以下に貼り付けます。


<木綿の色あせたドレスの夫人と、擦り切れたホームスパンの背広を着た夫がボスト
ンで列車を降り、控えめな物腰で、予約もなしにハーバード大学の学長室を訪ねた。

 秘書は、夫婦を見たとたん、二人が山奥からやってきた田舎者で、ハーバード大学
に用があるわけもないし、大学のあるケンブリッジの町に来るだけでも相応しくない
と見てとった。
「学長さんにお会いしたいのですが」と、夫がもの柔らかい口調で伝えた。「今日は
終日多忙です」と、秘書は素っ気ない調子で応じた。「お待ちしましょう」と夫人が
答えた。

 秘書は、そのうち2人が諦めて立ち去ってくれるだろうと期待し、夫婦を何時間も
無視し続けた。夫婦は帰らなかった。秘書は次第にいらだってきて、ついに学長を煩
わせることにした。
 秘書は「少しだけお会いになれば、すぐ帰ると思います」と学長に取り次いだ。学
長は、面倒くさそうにため息をついて、うなづいた。部屋に入ってきた2人を見て、
学長は自分のように重要な立場にある人間にとって、忙しい時間を割けるような人物
ではないと思いながら、いかめしい表情を浮かべ、もったいぶった態度で2人に歩み
寄った。

 夫人が口を開いた。「私たちの息子はこの学校に1年間在籍しました。ハーバード
がとっても好きで、幸せに過ごしていました。ところが1年ほど前に事故で亡くなり
ました。夫と私は息子の記念になるものを何処かこの構内に建てさせていただきたい
のです」
 学長はなんの感動も覚えなかった。しかし驚かされた。「奥様」と学長は声を荒げ
た。「この大学の出身者で、亡くなった人が誰であろうと、銅像を建てるわけにはゆ
きません。もしそれを許したら、この学校は墓地みたいになってしまいます」
「そうではありません」と言って、夫人はすぐさま説明をした。「私どもは銅像を建
てたいのではありません。ハーバードに建物を寄贈したいと考えているのです」

 学長は、軽蔑したように横目で夫妻を見た。木綿のドレスの夫人と擦り切れたホー
ムスパンの背広の夫に目をやって、驚いたように声を上げた。「建物を、ですって!
 あなた方は、建物一棟が一体全体いくらかかるかご存知ですか。ハーバードにある
全部の建物だけで750万ドル以上ですよ」

 夫人はしばし沈黙した。学長はこれでいい、おそらく2人を追い返せるだろう、と
思った。夫人は夫に顔をむけて静かに語りかけた。「先ほどの金額が大学の設立にか
かる全額でしょうかね。私たち自身で学校をつくりませんこと?」 
 夫がうなづいた。学長の尊大な表情が消え、戸惑い、うろたえた表情に変わった。

 リーランド・スタンフォード夫妻は腰を上げ、学長室を辞し、カリフォルニア州の
パロアルトに向かった。そして、ハーバード大学が一顧だにしなかった息子の記念と
して、家族の名前を冠したスタンフォード大学をその地に設立したのだった。> 

 スタンフォード夫妻は、愛息を失うという辛い体験を超えて、世界の若い頭脳と人格
を育てる素晴らしい贈り物をしてくれたのですね。 
               
                平成25年5月19日 戸谷和子

































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